舌下免疫療法(減感作療法)とは?
免疫療法(減感作療法)とは、アレルギーの原因物質(抗原)を少しずつ身体に与えることで、簡単にいえば『抗原に慣らしてしまおう』という治療法です。(前時代的??)治療期間は3年以上??
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。 特に新しい治療法ではありません。
以前は、この治療薬剤が注射薬のみであったのですが、舌下(舌の下に薬液をたらす)方法でも、注射にかわり同様に投与可能になったということです。注射は頻回の来院受診が必要であったのですが、舌下投与では、ご自宅で、ご自身で可能です。
現在、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつとして、アレルゲン舌下免疫療法があるわけです。
最近、舌下免疫療法の治療意義について質問されることが増えてきました。
なかには、他院医師から小児患者の親に対する説明として「今なら費用が安くすむ」などと本末転倒な説明がなされている様子で驚きます。
本当に必要であれば、費用の話など気にするべき問題ではないでしょう。
「安価であるからとりあえず試してみる、それを言われるままに受け入れる」
それは、いわば思考停止状態で、疑うことを忘れているのではないでしょうか?
(医師の説明を全部疑われてしまうと、それはそれで困ってしまうのですが、、、)
しかし、なんとなく疑問に感じるからこそ私に質問していただけるのだと思います。
どうやら、他院では治療ガイドラインからはずれる患者にも、どういう訳か舌下免疫療法が試されているようです。
「舌下免疫療法」は、当院でも可能ですが、その適応は正確、かつ慎重に吟味、相談する必要があると考えています。